以下は「ひこばえ」を利用する際に、必ず満たしていただく項目です。
1.生活訓練の必要性を感じ、本人がひこばえの利用を望んでいる
生活訓練は、利用者とスタッフ、関係者が力を合わせ"考え""実行"していくことから、本人の取り組む姿勢や意欲が重要となります。
2.精神の疾患および障がいを抱えている
スタッフの専門性や事業所の設備、構造等により精神障がいの方を対象としております。
3.主治医が利用に対し適当と判断している
「ひこばえ」での生活や訓練は、病気自体の治療ではなく、『生活のしづらさ』を改善することを目的にしています。そのため、生活や訓練を行ううえで病状が安定している必要があります。
「ひこばえ」の利用を検討する際には主治医との相談も欠かさず行なってください。
4.通院及び服薬がしっかり行なえている
病気の治療と「ひこばえ」での生活訓練は並行して行なう必要のある、いわば車の両輪のような関係です。
現時点で主治医が決まっていない、処方が安定していない、服薬が適切に行えない、などの事情がある方は、まずそちらを取り組む必要があります。
5.利用開始後も、それまで通院していた医療機関に通う
「ひこばえ」利用中は常に精神科医療機関を受診している必要があります。そして、宿泊型自立訓練を利用する場合は、通院先に「ひこばえ」から本人が一人で通えることが必要です。
以下は「ひこばえ」を利用するにあたり、持ち続けていただく必要がある意志です。
他の利用者との共同生活を行なえる
事業所内では、多くの利用者と集団生活を行なうことになります。そのために、自分の主張ばかりを通さず、互いを気遣い配慮する姿勢が必要になります。
ルールを守る
そこで生活する人みんなが安心して円滑な生活を行なうためにルール(約束事)があります。ルールを守ることは、共同生活や社会生活を送る上で欠かせないことです。
家族に一定の理解や協力を得る
自立を目指すことと、家族の協力を得ることは一見矛盾しているように感じられるかもしれません。しかし、自立している状態とは、自立していることを周りが認めている状態ですから、家族の理解、協力、認め合うことは必要です。
『関らなくてもすむようになりたい』あるいは『面倒を見たくない』という姿勢では「ひこばえ」の利用は勧められません。